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将たる器

こんにちは、石川和司です。
先日、経営者の皆様のご意見を伺いたいと思うことがあり、多くの社長と対談をさせて頂きました。
お忙しい中、快くお時間を割いて頂いた社長さん方には本当に感謝しております。
色々と考えさせられる貴重なご意見が、沢山ありました。そのようなお話を聞いたうえで、僕が最も考えさせられたことは“将たる器”です。
ある社長が、『経営に関するセミナーなどには参加する必要性を感じない、なぜなら、社長が100人いれば100通りの経営があるでしょう』と。
本当にその通りです。経営者に求められているものは、経営に関する広範な知識の習得というよりも人を巻き込んで社会に変化・貢献をもたらすリーダーシップというか全人格的な力というか人間的な魅力の集積というべき“将たる器”を磨いていくことなのではないかと感じるようになりました。
最初から輝かしい“将たる器”を持っている人はいるのでしょうか。
少なくとも多くの経営者は、生きていくなかで磨き育ててきたものだと思っています。
僕も、賢者である先輩経営者の皆さんから多くを学び、自らの研鑽に努めていきたいと心の底から思いました。
さて、生きていくうえで経営者でなくとも迷い、苦しみながら意思決定をしなければならない局面が何度となくあると思います。
「芸術は爆発だ」の岡本太郎氏は、あれこれ迷うとマイナスだな、危険だなという道を選ぶと著書の中で述べておりました。
さらに、『「危険な道をとる」いのちを投げ出す気持ちで、自らに誓った。死に対面する以外の生はないのだ。その他のむなしい条件は切り捨てよう。そして、運命を爆発させるのだ』(「自分の中に毒を持て」岡本太郎)
また、“迷う”というのは生活が保証されていない危険な道との比較であり、自分が行きたいと思っているのは間違いなく危険な道なのだということも述べていました。
自分に正直に生きていくことの大切さと恐れを痛感いたします。
『ぼくが芸術というのは生きることそのものである。人間として最も強烈に生きる者、無条件に生命をつきだし爆発する。その生き方こそが芸術なのだと強調したい。“芸術は爆発だ”』(「自分の中に毒を持て」岡本太郎)
やはり、読んでいても凄まじい迫力です。ほとばしる情熱、生きる覚悟が単語、言葉遣いや仮名遣いなどあらゆるところに表現されご本人が本に憑依しているとさえ感じました。
うまくやろう、成功しようなどという卑しい考えを捨て、自らの信じる苦しく険しい道をしっかりと歩んで「石川和司」を“爆発”させていきたいと思います。
今月もよろしくお願い申し上げます。
Square1株式会社
司法書士法人 石川和司事務所
代表 石川和司