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台湾旅行と売買

こんにちは、石川和司です。
先日、夏休みに台湾台北市に家族で旅行に行きました。
初めての台湾の印象は、親日的で日本語が至る所で通じて過ごしやすかったです。
食べ物も安くて美味しかったうえに、地下鉄で移動したのですが、ホームも日本より広く安全で乗り換えもわかりやすくて便利でした。
一方で、東京オリンピックを控えた東京の交通機関は、外国人が利用するには非常に不親切だとあらためて思いました。
また、九份という山沿いに古い町並みが残されている(「千と千尋の神隠し」にでてくるような世界です。)観光名所にも行きましたが、とても綺麗で記憶に残る町並みでした。
そして、楽しい夏休みが終わり台湾旅行の余韻が残っている最中、たまたま売主買主双方が台湾人の不動産売買がありました。
この場合、どのような書面が必要になるかと言いますと、日本人であれば、売主は印鑑証明書、買主は住民票が必要になります。
台湾人の場合、台湾には印鑑証明書の制度がありますので、役所で印鑑証明書を取得したら台湾の公証役場で認証をしてもらいます。
さらに、お願いすれば日本語訳までつけてくれます。
住民票については、戸籍謄本という名称の住所証明書を役所で取得して、公証役場で認証して同じく日本語訳をつけてもらいます。
このように、台湾人が日本において行政手続をする場合、スムーズに手続を進めることが出来るため司法書士としては大変助かります。
最後に、台湾の国父と言われる孫文が次のような宣誓を残しています。
「孫文は正心・誠意、皆の前で宣誓する。これより旧を除いて新に改め、自立して国民となる。誠意を尽くし全力を尽くして中華民国を擁護し、三民主義を実行し、五権憲法を採用する。政治を公明にし、人民を安楽にし、国家の基礎を永遠に強固にし、世界の平和を維持することに努める。以上、誓う。中華民国8年1919年正月12日、孫文誓いを立てる。」【出典 孫文~近代化の岐路~深町英夫/岩波新書】
革命家孫文は、台湾及び中国本土の海峡両岸で尊敬される数少ない人物の一人だそうです。
高邁な理想を掲げながら、幾たびも失敗を重ねても立ち上がり、祖国のために行動し続けた孫文。
時代を閃光のように駆け抜けた孫文の、誓いの締めくくりで世界平和を願うところが今の政治家にはないスケールの大きさを感じます。
9月になり少し暑さが和らいだ気もします。今月もよろしくお願いします。
Square1株式会社
司法書士法人 石川和司事務所
代表 石川和司